2011年4月2日土曜日

千社札を組版する(1)

【千社札を自動組版する】その1
千社札。廃れることのないもはや宗教的用途ではない日本文化。

それではそれを自動組版。たかだか多くても10数文字と侮るなかれ。
それはそれで、エヴァのタイトル画面を組版するのと同じくらい難しい
世の中のプロ用自動組版とて、全自動で可能にするものは、たぶんない。

問題点は多数あるので、順をおっていきましょう。
これは。。。天文字の組版をこういう形式にする。
小さい方の文字の高さで定義して、最後に高さにフィットするという定義で流し込めばよい。
これは。。。天文字のアミが、逆角丸図形となっている。これも簡単に定義できた方がよいね。また、これは右から左に組版しているように見えなくもないが、、、金田一せんせーによれば、国語辞典の背表紙の上にある、【改定】とか【新訂】とかが右からかいてある場合があるが、あれは、タテ組のタテ方向が一文字分しかないと解釈するべきといっていた。よってこの程度であればその解釈で組版させればよい。
問題点としては、逆角丸矩形の角丸に文字がひっかかる場合があるかもしれない。
これは、、フォントのつくりなので、ある意味どうしようもない。ただし、かかるかどうか判定はできるので、何らかの方策は可能なものの、、、まぁ、そこまではやらない。
それは千社札ではない別なデザイン的な自動組版のところで。
早い話、一番あとまわしだね^^;

これは、、単に大文字が抜きになっていて、地紋が表現されるという点。
通常の文字の色属性は、RGBかCMYKだが(まぁ特色とかもあるかもですが。。)、ここはあえて【透明】というのを指定可能にする。しかし単に透明だけではダメで、透明だと単に角丸黒アミしか見えなくなってしまうので、【指定ポリラインにまたは指定図形に対して抜いたのちに透明化】という指定が必要だ。

これは。。。。簡単だが、、天文字の書体が。。。。。まぁいわゆる篆書体系のやつでさらに手書風になってる。。。っていうか手書きで作ってますよね、これ。通常の文字を手書き風にアレンジすることが可能かどうかはなんともいえないけど、微妙に揺らすことはまぁまぁ可能。


これは、、、、一見難しそうだ。が、まぁ完璧にできるかといえば、それはそれで自動化は難しい。しかし、それらしくはできる可能性はある。
いわゆるイメージバリアブル、略してイメバリの技術と似通った話なのだ。
まぁ矩形のものをなんらか一次変換して円形にもっていくわけだが、文字のメトリクスとも相談しながら矩形の分割を行えば、たぶん、近いことはできる。ここではとりあえず、【円形押込組版】と命名し、そのうち実装してみることにする。
また、【球形2次元化組版】として、切れた部分は切れたままにするという方法もある。
そのほうが文字による判定がない部分ラクだよね。

●今回の課題は4つ。
■流し込みフィット
■手書化組版
■円形押込組版
■球形2次元化組版

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