2015年6月22日月曜日

ハフ変換(2)-そもそもハフ変換とは何か

よっぽど完成されたライブラリを使う以外は、 自分で理解できないソースコードは書くべきでないことは言うまでもありませんが、 そもそもハフ変換による直線の抽出はどうゆう理屈かという話の第一ステップを考えてみます。(o^^o)

では、点が4つあったと考えましょう。
これです。

さて点を1点以上通る直線は、無限です。
早い話、点Aを通る直線は、点Aを中心に0~180度
の分だけ、無限に引けるわけです。

点を2点以上通る直線が何本ひけるかというと、
4本です。


  
ここでどういう考え方をするかというと、
【点Aは直線1を通る点である】ということです。

また同様に、
【点Dは直線1を通る点である】ということです。

そうすると逆に、
【直線1を通る点は、A,Dの2点ある】ということです。

また、



【直線5を通る点は、Aの1点ある】ということです。
まぁAを通る直線は無限にあるわけですが、例として書きました。

これらを集計して、
【2点以上通る線のみ有効なものとする】
と判定できれば、直線1~4の4つが集計できるという、こういうわけです。

しかしながら、そもそも【直線1】をどう定義して、
【どのように判定したら点Aを通るとわかるのか?】という話が、本題となります。

ここで、以下の図のような考え方をするわけです。
 
●直線1とは、
・水平とのなす角度が『角度1』
・原点Oとの距離が『L1』
と定義できるのですね。

そうすると、例えば、、100ピクセル×100ピクセルの画像を考えると、
●角度は0~180度まで考えられる
●直線と原点との距離は、最大でも141ピクセルである
ということがわかります。
そうすると、とたえ1度刻みにしたとしても、
141×180=25,380コのデータが必要になります。
0.1度刻みにすれば、253,800コのデータが必要になります。
ようするに、、
data[141][180]
のデータを持って、それぞれいくつの点を通るかを判定するという、
ものすっごくベタなことをする、
それをするのがハフ変換なのです。

つづく




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